この映画は2つのストーリーで物語が構成され進行して行く。
銃規制法案を通すのに必要な上院議員の賛成票を勝ち取る為に、ロビー活動を通して知略、戦略を使い奔走するリズと彼女のチームのストーリー。
以前の過激なロビー活動に対して規制が掛かり聴問会で、自らに降りかかった火の粉の払う為アクションを起こすリズのストーリー。
緻密で抜かりの無い脚本はこの2つのストーリーを見事にラストにリンクさせる。
彼女は聴問会の席で “ 激震 ” を起こす事で、銃規制法案の成立の為に自らを犠牲にし、心から正しいことと信じて自らの信念を貫き、偽証罪で服役する事になる道を選ぶ。
その時初めて善人とも悪人とも判断出来ず、得体の知れなかったエリザベス・スローンの正体を我々は知ることになる。
ラスト刑期を終え施設を出たリズの視線の先に何を見たのか?
エズメ? シュミット? フォード?(彼もエスコートサービスの仕事に信念を持って従事している) それともスマホで呼んだウーバーのレクサス?
そこには新しい仕事の依頼人が居たと思いたい。だって続編で彼女を観れるから…
この映画は賞レースとは全く無縁なのに驚いた。まさか銃賛成派のロビー活動が…