「サクラダリセット 前篇」を観る。
狙ったわけではないのですが、まさかのまたもやディストピアモノ。
人間は、生まれたそのときから、なにがしかのシステムによって管理されているといえる。
それはたとえば家であったり、
親戚血族であったり、
学校であったり、社会であったり、
ひとによっては神であったり、
自然であったりする。
これはやってもいい。
これはやってはいけない。
なにがしかの制約を受けて生きている。
じゃあ、その制約を打ち破る必要性があったとしたら。
どうしても、どうにかそれを逸脱したいときがきたとしたら。
システムはそもそも、是非はどうあれ、最大公約数の幸せに則って構築されていることがほとんどだ。
それを破壊するということは、たくさんの犠牲を伴うことになるかもしれない。
それでもなお、まるでパズルのように能力者たちの力を駆使して、ついにはもう人間にとって最大の禁忌を破っているように思える登場人物たち。
それ本当にだいじょぶなんですか。
そもそも人類がそれを禁じたのってきっと、やさしさなのだと思うのですよ。
どうしたってそんなことできないというあきらめと、それでもあきらめきれない感情とをなんとか断ち切るための、先人の知恵だと思うのですよ。
従って誰に迷惑をかけるでもなくやってのけている彼らに、しっぺ返しなどあるわけないのですが…
がくぶるしつつ後篇に望みます。