ハンムラビ法典には、前々から誤解があると言われておりますな。
あくまで過剰報復を抑制するための、それでいて被害者やその遺族の感情にも寄り添った、罰するための罰でなく、あくまで赦すための罰。
清義も美鈴も、司法からは逃れられたけれど、等しく、大切なひとを奪われるかなしみという同害報復を受けたわけですな。きれいな脚本。
でも、それこそが生きている目的のすべてとなってしまった馨が、やっぱりはたから見ているぶんには、かなしいのでありますな。
他に路はなかったかと考える。
それがまた、制作者の思うツボなのかもしれないのだけれど。
杉咲花がもう、神がかってる。役柄的に「市子」STAGE2といった感じ。見事なまでに愛情欠乏症の反面教師を演じてる。すさまじかった。好き。