芸術家はとにかく、普通の人とは違う感性しか持ち合わせていないんだなあ。女性が画家に惹かれるというのはとてもよく分かる。自分の姿をその人の手によって新しく別のものに生まれ変わらせるんだから、とんでもなくロマンチックだと思う。この映画はエゴンシーレの人生の中でも、彼の恋に焦点をあてていたかな。奔放な女、待つ妹、女神、嫉妬する妻、、、ヴァリは芸術家のミューズとしても最高だったし、エゴンシーレの生涯の恋人としても完璧だった。ハッピーエンドに追われない恋愛でも、彼の絵の中で2人は生き続けられるのだと思った。