Tetra

アンダー・ザ・シルバーレイクのTetraのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

めちゃくちゃ面白かった!!
子供の頃からオカルトな話が大好きな自分にとってはまんまそれが映画化された感じ。
何も無い冴えない主人公は唯一謎を解き明かしている時は輝く。一人の女性との出会いにより彼自身も変わっていく。( 成長とかではないけど、彼女と話した時の前向きな言葉はきっと本当)
隣の美女の失踪、街で起こる犬殺し、富豪の死、超人気バンドの噂。同人誌を書いてる者との出会い。
彼の行く先々に謎がある。それをとんでもない方法で解き明かしていく。。嘘でしょ!!?と思いながら夢中になってしまう。ラストの衝撃的でありながら、ありそう選民ならではの真実っぽいねとなる。
ぶっ飛んでる非現実な事が起こりながりも日常はとてもリアル。 非現実と現実が錯綜していて、もしかしてこれ本当なのでは?と観ている側に疑問を抱かせるフィクションなのにノンフィクションのようなパワーがある。
ミッチェル監督の他監督へのオマージュもしっかり入ってる、ヒッチコックだったりリンチだったり。マルホランド・ドライブのシーンを意識したものとか。
そしてその年代のポップカルチャーも忘れちゃならない。
ハリウッドの闇だったり有名なお札の話だったり。
本当に世界は陰謀論で溢れてるのかもしれない。
だけどソングライターのくだりは何だかショックだった、勿論いい意味で……そう思わせる程真実に近いシーンの連続。
夢の裏にはトリックがある、そして金持ちがいつも世界を操る。選民ではない、私達はいつも知らない力で動かされているのかもしれない。あれもこれも。。。
錯綜ムービーは大好きな一つである。
Tetra

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