Tetra

女王陛下のお気に入りのTetraのネタバレレビュー・内容・結末

女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

これぞヨルゴス・ランティモス!
イギリスの女王、アン女王の時代を監督らしく皮肉混じりのブラックユーモアたっぷりでお届けする史実映画。
実際の人物、アン、サラ、アビゲイルを中心に物語は進んでいく。
自分に尽くして愛を望むアン、国を守りたいサラ、上流階級に返り咲きたいアビゲイル。
3人の女優がこれでもかってくらい体当たりの演技で盛り上げてくれる。
おかげでエマ・ストーンが嫌いになりそうになった。
監督お決まりの性交シーン、ダンスシーンのへんてこさは健在だ。
らしさが詰まったこの映画の最高打点はラストの「虚無」にあると思う。
真実に気づいた時はサラも失い、それにより国も滅ぶであろうアン。手に入れたかと思った地位も名誉もおそらく無くなるアビゲイル。
しまいにはオーガズムまで失ってしまうあのラストは滑稽だけど約2時間の話のオチとして最高だと思う。
そして観客もすら「無」にするぶつ切りのエンドロールへの切り替わり。
ランティモス監督これからもついていきます。
アン女王の子供の話やらは真実だというのだから凄いな
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