回想シーンでご飯3杯いける

アンダー・ザ・シルバーレイクの回想シーンでご飯3杯いけるのレビュー・感想・評価

3.5
先週末からぶっ通しで2週間、またまた近所のツタヤが準新作110円セールを実施。ということで、劇場で見逃した作品や、普段はあまり観ない系の作品を何本か借りてきた。

この「アンダー・ザ・シルバーレイク」は、デヴィッド・リンチの「マルホランド・ドライブ」に似ていると評判で気になっていた作品。美女の失踪、謎のホームレス、闇の組織、話の繋がりが見えない構成、、、確かにそっくりだ!

唯一違うと思ったのが、本作はアンドリュー・ガーフィールド演じるチャラいニート野郎が主人公で、知的好奇心をくすぐるアートっぽさが漂っていた「マルホランド・ドライブ」とは対照的に、かなりポップな雰囲気になっている事。そして「マルホランド~」みたいに鑑賞後にネタバレ・サイトを探るような衝動は全く生まれず、「なんか良く分からないけどオモロかった~!」ですっきり終わってしまう、良い意味での軽さがあった。

主人公が陰謀論好きで、どんどん深みにはまっていく展開や、ピアノ弾きの老人の下りが、凄く面白かった。現実にはあり得ないけれど、あったら面白い!という、僕が映画に求める世界観。ロックに関する小ネタが多く、'90年前後のオルタナティヴが好きな人なら、更に楽しめるはず!