さきちよ

おとなの事情のさきちよのネタバレレビュー・内容・結末

おとなの事情(2016年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

今度、日本でもリメイク版が公開ということで、原作を見てみた。

3組の夫婦と独身男1人の7人がホームパーティをしている中で、女の1人がゲームとしてスマホを見せ合おうと提案する。ルールは至ってシンプル。

1.通知がきたらみんなの前で読み上げる
2.着信がきたら電話相手には他の人が聞いていることを知らせずにスピーカーにして通話する

しかし、このゲームが一人一人の秘密を少しずつ暴いていき、7人の関係が崩れ始めていく。

この映画で驚いたのは、最初からほぼ最後まで一つの家の中のシーンであることだ。回想シーンなども一切なく、7人の会話だけで成り立っている。イタリア映画ということもあり、ジョークの掛け合いはイマイチわかりづらいところもあったが、7人の会話だけで成り立っていたとは思えないほど引き込まれた。

そしてなんと言っても最後のシーン。
スマホを見せ合うゲームで7人の関係はとんでもなくめちゃくちゃになってしまった、、と思ったら家の前で別れる際、全員が何事も無かったように会話している。はじめはどうした!?と思ったが、ゲームをやろうと言った女夫婦の寝室での会話で実際にはゲームは行われていないことがわかった。
誰にでも大きさに関わらず秘密がある。
この映画は本当に、知らぬが仏という言葉そのものであると思う。
さきちよ

さきちよ