このレビューはネタバレを含みます
3組の夫婦と1人の友人で楽しい夕食パーティーの最中、一人がこう切り出す。
「私たち、本当に親友なら隠し事なんてないよね?」
全員スマホを机の上に置き、来たメールや電話をお互いに公開していくが…。
不倫がバレるなんていうのは王道で予想がつくけれども、生活のトラブルや家庭での悩みなど
次々と全員の「おとなの事情」が明るみになる。
最初は笑えるけど、段々重たい雰囲気になるし、友人の一人が同性愛者であることが判明した時の反応には胸が苦しくなります。
私たちが長い年月をかけて築き上げる「絆」となんてものは、吹けば飛んでいくような軽いものかもしれません。
だからこそ、最後の展開はホッとする気持ちもありながら
「いずれ訪れるかもしれないこの崩壊を先延ばしにしているだけでは?」という不安要素もあり、何とも言えない気持ちに。
結局はあの暴露ゲームを実施しなかったっていう結末だと思うんですが、あの中で一番潔癖なロッコがゲームに反対していたのが素晴らしい。
「我々は大なり小なり、誰しも秘密を持って生きている。秘密を遊び道具にしてはいけない。」
何でも共有できる関係は確かに素晴らしいけど、一切プライバシーのない関係ほど息苦しいものはありませんね。
#おとなの事情
#Fuck'inコジモ