ラグナロクの足音

おとなの事情のラグナロクの足音のレビュー・感想・評価

おとなの事情(2016年製作の映画)
4.1
メタファーとしての日蝕が始まるにつれ男女のペルソナが暴かれる。リビングルームでの会話が繰り広げられるだけの2時間がここまで濃厚になるとは恐れ入った。唯一の新人キャラ、ビアンカを観客目線にクロスオーバーさせ、誰もが客観的にインターネットに蝕まれた人間社会を垣間見ることになる。しかし物語が進むにつれて観客は段々と主観的に自分を見つめざるおえなくなる。なぜなら誰もが当事者になりうる(あるいは、もうなってる?)話だからだ。舞台がリビングルームだけに緻密な演出が見事に光を放った。あっぱれ
ラグナロクの足音

ラグナロクの足音