Kana

おとなの恋の測り方のKanaのレビュー・感想・評価

おとなの恋の測り方(2016年製作の映画)
3.0
恋愛において、好きだけじゃ続けられない障害は確かにあるけれど、そこから逃げずにどう向き合うか、真実の愛の形を描いたラブロマンス。

歳の差恋愛は場合によってはロマンチックだけど、身長差はなかなか簡単じゃない。
顔の造作は服装や髪型や立ち振る舞い次第で整えられるけど、身長差は何がどうあっても誤魔化しが効かない。
そこから目を背けずに、許すわけでもなく、ましてや責めるわけでもなく、受け入れるとはどういうことなのか、考えさせられる。
女優さんの気取らない表情がリアルで、切なくて、複雑な心の内が見え隠れして。
すごく綺麗な人だけど、ちょっとしわがあって、モデル体型すぎないところもなんだか親近感がある。
昔はフランス映画っていつも曇天でねっとりしたイメージだったけど、洒落たジョークと独特のテンポと弦楽器の効いたムードにいつの間にか魅せられてしまいました。
恋愛経験が増えれば増えるほど、何かを得た気になって、失敗をバネに条件や理屈で正解を探しに行ってしまうけど、言葉がなくても、理屈じゃなくても、会えば溢れ出る感情を信じたいと思えるのは奇跡みたいなことだと思う。
それが自分の価値観ゆえか、ホルモンのせいなのか、見分けがつかないのが辛いところですが…。
Kana

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