kurara

人生フルーツのkuraraのレビュー・感想・評価

人生フルーツ(2016年製作の映画)
5.0
毎日を丁寧に生きる
凍える冬のあと
必ず春になる

植えたどんぐりの木が
枯葉を落として土の栄養になり
木の実や野菜を結実させる

お二人の生き方がとても美しく
心に温かな風を感じた

カメラを覗くスタッフの真摯な姿勢も伝わって来る

都会の人は気付かないだろう
田舎でさえも日々森が消えていることを
あっという間に丸太になって横たわるし
初夏の風で穂を揺らしていた田んぼも
あっという間に平地になっている

時代に置き去りにされているようで、
実は私達が、時代に踊らされているのだった。

自分と自然のものたちとが、同じ命を生きている、そう感じた。
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