評判は聞いていたし、どんな映画かもわかっていたけれど、しっかり見てこそ伝わってくる強さと美しさに感動した。
「スロウライフ」と言うのは簡単だし、彼らのように実践するのは難しい。
しかし、修一さんも英子さんも自分たちの正しさに固執するのではなく、手紙や作物を送るという形で外に発信し続けているのね。
あの修一さんの柔らかな文字やイラストに象徴されるように、自分たちが充足すればいいという発想がまるでない。
信念の強さと、外に向けた柔らかさ。
もうそれで全部ってことでいいと思う。
修一さんがなぜ建築家になったのか。
その理由を聞いて自分は間違ってないって思えたし、
本当に勇気づけられる一作だった。