さすがドイツの変態は一味違いますねえ。
ただただ頭のおかしい人が狼とイチャコラするゲテモノエロ映画だと思っちゃ大間違い。
ベースは純愛。
おなご特有の、好きな人と一緒にいたい触りたい共有したいが原点。
つまり特異性も何もなくいたって普通な内気な女の子。
たまたまね、かっこいい!膣きゅん!ってときめいたのが狼だったもんだから、あの手この手で持てる力や環境、使えるものや人は総動員で確保にかかった次第ですよ。
この辺の執念と知恵、普通に尊敬もんだと思いますよ。
最初はがっつり警戒してた狼サイドもだんだん丸くなって主人公は益々嬉しくなるわなそりゃ。
狼に魅せられ彼と一緒に彼の視点で彼と同じように振る舞いたい!ってなっちゃうと、
そりゃ実社会ベースじゃ不適合者よ、しゃあない。
やっぱり普通我々脱糞はお手洗いで済ませますからね、
なんかもうきっと常識はもちろん嗅覚とか麻痺しすぎてたんやろなあと。
(その辺り異臭へのアプローチはもっと触れて欲しかった... 恋しちゃって可愛くなって艶やかなのにくさい。最高じゃないですか?)
ラストシーンの主人公の笑顔も多重解なんでしょうが、
まあ解放とか満たされた充実的な側面で捉えたいかな〜
ようやっと自分が自分らしく幸せに生きる在り方を確信した的な意味で。
...あれ、なんか普通にいい映画じゃね?
生きづらさを感じている者や人の目を気にしすぎるルビィちゃん、一歩踏み出せない者へのバイブルにならねえか?
と錯覚しそうだけど、
やっぱり階段手すりに秘部押し付けるの気持ちいい〜〜とか狼の秘部ぺろぺろたまらん〜〜みたいなの挿入されちゃポンコツぶっとびエロ映画で一蹴されてまいますわな。
その辺のせいで見る人によって捉え方や感想が大いに振れてしまいそうな劇薬映画ですね。