SAtone52484

ブルー・ジェイのSAtone52484のレビュー・感想・評価

ブルー・ジェイ(2016年製作の映画)
4.1
地元で、20年ぶりに元カレ(or 元カノ)に再会する… 当時の関係性、別れた理由によって、ストーリーは無限大ですよね。



主人公ジム(マーク・デュプラス)のパッとしなさ加減が絶妙。笑
完全にダメな人じゃない、けれど仕事は辞めてしまっていて、これからどうするのかは悩んでいる。
そんなところに元カノ・アマンダ(サラ・ポールソン)登場。
挨拶こそ、ぎこちなかったものの、話し始めたら当時の二人の関係の良さが伺える、絶妙な掛け合い。

「どうして二人は別れちゃったんだ?」
「浮気が原因なら、そもそもこんな風に話せないよね?」
「互いのこと理解し合ってるじゃん!」
「普通に楽しそう!」
「これは元サヤに戻るんじゃない?」
などなど、いろんな問いが浮かびます。

徐々にその「問い」に答えてもらえるのかな?と思っていたら、最後に怒涛でやってきます。
蟠りが取れたように感じる一方で、そこに至るまでの時間、それぞれが抱えていた感情を思うと、なかなか切なくなります。

派手さはないけれど(モノクロームだしね)心がチクリとなったり、ジワリとなったり、なかなかエモーショナルな作品でした。
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