モンゴルの辺境アルタイ山脈のカザフ遊牧民の13歳の少女が鷹匠を目指すドキュメンタリー。
男性が伝統を受け継いできた世界であるが、最年少女性として初めてイヌワシ大会で優勝し、さらに実力を身につけるために、マイナス40度の雪原と氷上を馬で進み、狩りを本格的に学ぶ。
お父さんも才能認めて熱心に教え込んでいたのに、映画公開前に亡くなったと弔辞が入ってました😢
実は私も観ていて気になるシーンやコメントがあって、BBCの記事によると、時系列が前後していたり、作られたコメントや、事実関係に間違いもあり、ドキュメンタリーなのか議論があったそう。
喝を入れたくなるほど長老たちが保守的で、1000年の歴史に女性は要らない無理だ威厳がなくなる家で料理つくれ結婚できなくなるなどとあーだこーだと言い、試合中もおじいさんたちが「家にいろ」と言うし、それにもめげずおっとり微笑む少女。のシーンは演出だそう。
試合結果は、新記録出す種目もあって、最年少女性として優勝したのは事実だけど、実際は女性であることを阻む出来事はその翌年も翌々年もなく、大歓迎だったとか。
また、女性初の鷹匠ではない。
そういう「男社会からの圧力や嫌がらせをはね除け、1000年の歴史を変えた辺境モンゴルの少女」の図にしたがる大国の意図を感じるが、
少女が雄大なアルタイ山脈の麓で鷹匠を志し、(でも医者になりたいと言ってた💦)大自然の中で生き物と共に生きる暮らしだけで十分インパクトあり、無理にドラマチックにしなくても、素敵な作品になったはず。
学校が遠いので平日は寮生活で週末に鷹匠の練習。
自分用のワシのヒナ(といってもほぼ成鳥)を捕まえに断崖絶壁を降り、ヒナを育て、動物を解体してはエサにする。ワシの鳴き声がピヨピヨと可愛いことを初めて知りました。
寮生活の女子トークは可愛いし、制服もすごく可愛いくてメイドさんみたい。マニキュア塗ってイヌワシの大会に臨むふつうの13歳の少女。
大自然の中でふつうの女の子がワシを手なずけたり、馬で疾走するのを観るだけでも私は感動した。