回想シーンでご飯3杯いける

名前の回想シーンでご飯3杯いけるのレビュー・感想・評価

名前(2018年製作の映画)
3.0
またまた近所のツタヤで110円セールをやっていたので、気になっていたものの手付かずだった作品を何枚か借りてきた。

これは「名前」というタイトルがなかなか強烈なインパクトを持つ作品。名前を偽って生きる中年男の仕事先に「父がお世話になっています」と現れた謎の女子高生。彼女は何者なのか? 狙いは?というサスペンス要素に引き込まれながら、気が付くと女子高生が父性に触れる事で生まれる安心感や、同世代の男子に対する苛立ち等を描いた青春ドラマとして感動している自分に気付くという、なかなか不思議な魅力を持つ作品。

頼りない中年男を演じる津田寛治も良いのだが、それ以上に女子高生を演じる新人、駒井蓮の生命感溢れる佇まいに魅了される。

ただ、最後に明かされる2人の関係性がタイトル「名前」のインパクトに負けており、尻すぼみに思えたのが残念。