韓国作品と言えば、鬱屈としたモノや社会的に不穏な印象を受ける作品が一際多いと思うのだが、本作品もしかり。
一見普通の復讐劇に思えたのもつかの間
そこには衝撃の真実が隠されていた…。
ヒロインを演じるシム・ウンギョンは、【サニー 永遠の仲間たち】【怪しい彼女】で見せてきたコミカルなキャラとは打って変わり、無慈悲な少女を熱演しており、こちらも新鮮。
ヒロインというのは簡単だが、この少女の連続殺人犯と張り合うだけの異常性を持ち合わせたオーラは強烈でそれだけでも見ものだ。
韓国映画の被害者は、加害者よりも狂気じみて描かれる志向が多いと思うのだが、それも復讐に憑りつかれた人間の内をそのまま表現した結果なのかと頷ける。
そんな役者陣の怪演のぶつかり合いも大きな見どころの本作。
『狂気』と『復讐』の交錯する先に待つものは何か…気になった方は是非見届けて頂きたい作品。