しゅう

続清水港/清水港代参夢道中のしゅうのレビュー・感想・評価

3.7
戦後改題された再編集版を鑑賞。

舞台演出家の千恵蔵が『森の石松』の舞台稽古を行なっていたが、上手くいかずにたまらずふて寝。目覚めてみると何故か自身が森の石松に。待ち受ける運命を変えようと悪戦苦闘するが…。

戦中の時代劇にしてまさかのタイムリープ物。モダンで軽妙、それでいて時代劇の基本は外さない嬉しい作り。全編広沢虎造の浪曲に彩られた一種のオペレッタでもある。

何より千恵蔵の石松が愛らしくて魅力的。成る程一時代を築いた大スターとしての存在感に納得させられる。
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