Kaji

君が描く光/ケチュンばあちゃんのKajiのレビュー・感想・評価

3.6
ずっと気になってた作品だったので観れて良かった。

すごく凝ったストーリーで、父親や夫がいない家庭を主体に家族像を描いたところも新しい切り口だと思った。
息子第一の母親像や、父権について熱く問い直す映画はたくさんあるけどこの作品は違った。

全体の質感はホームドラマみたいな和やかさがあるのに、物語の中で起こるビターな流れや、説明ができないつながりの温かさに泣いた。


血のつながりか、想いのつながりかを考えながら、ハルモニとヘジが一番お互いのために優しくなろうとする姿や、村の人達や美術の先生(ヤンイクチュン!)の普段着的な慈しみが折り重なっていって、すごくじんわりと沁みる映画。


キムゴウンは「トッケビ」でも「コインロッカーの女」でも、「ユヨル」でも 母性から遠ざけられた女性の役をやっていたけど、どことなく選ぶ役に共通点がありますね。

名優ユンヨジョンのみならず、キムヒウォンやヤンイクチュン、フレッシュさとチャリを漕ぐ長い足が眩しいSHINeeミンホや
シンウンジョン、ちょい役でリュジョンヨルやキムデミョンて、いまや引っ張りだこの演技派ばかりか出ていて、適材適所のキャスティング。

いやー、観てよかった。
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