今さらながら視聴。
ケネス・ブラナー、ポアロにしてはビジュアルが良すぎるでしょう笑!! もっと小男でずんぐりむっくりしてておヒゲは黒くないと!
この作品はクリスティの代表作であり、オチも非常に有名なので、それをわざわざ映像化するにはそれなりの勝算があったのかな?
カメラワークや映像美はとても凝っていて、英国文化を堪能出来たし私は嫌いじゃないけど、ポアロの魅力を引き出すには少し弱い作りだったかも。
容疑者を一同に集めて謎解きをするシーンは最後の晩餐風で示唆に富んでいたし、演技も熱が入っていて良かったけど、個人的にはもう少し冷静なポアロが好み。
だがだが、私はこういう古典的なミステリをこよなく愛しているので、「今さら誰がこんなの作るんじゃーい!」って作品を敢えて現代の技術で撮ってくれたの嬉しい。
だって今さらホームズとか誰も原作通りに作ってくれないじゃんよ〜笑! シャーロックとか大好きだけどさ、そういうアレンジやリメイク無しで作って欲しいんよ。
まあ、今それをやるとなかなかミステリのロジック的に難しいんだろうけど…(ファンしか見ない予感)
だからそういう意味でも貴重な作品よ。イケメンポアロも受け入れましょう。
あと、私が原作読んだのは30年も前で細かいところあんまり覚えてないのも良かったかも。
ただ、ピラール・エストラバトスって「ポアロのクリスマス」の登場人物と同名なんだが?! 設定的にも同一人物じゃないよね? クリスティにとってスペイン人はみんなピラールなのか?
そこらへんどうだったっけ?
という、些末なことが気になってしまった。
時間があったらナイルも見よう。