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台北ストーリーのokapiのレビュー・感想・評価

台北ストーリー(1985年製作の映画)
3.7
高度経済成長の忙しなく変わりつつある台北の街、過去に囚われ続ける男と未来を見据えているがどこか動けないでいるような女、ポスターにある(この街は、わたしたちはどこへ向かっていくのだろう)というフレーズがわりと全て物語ってるような気がする。当てもない、すがるものもない不安のようなものが終始漂っていた。街や環境の変化は人間の関係に密接し、大きく取り巻くような感じも受けた。

暗く淡々とした感じに途中だれたりもしたけど、目が冴えるような映像、暗い光、室内の構図や影が生きている画、独特の湿度は純粋に惚れ惚れする。富士フィルムのカットがスクリーンでみれただけでもよかった。
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