こうゆう作品をみると
自分の知識や見識が…いかに
狭いかを思い知らされる。
ラップランドなんて私の中では
北欧のコトを指す言葉で
差別を受けてる人々の名称だなんて想像もしなかった。
北欧の綺麗な風景と色合い
サーミ人のカラフルな衣装
静かなリズムですが
心にも体にも乱暴なシーンも多数。
まるで同じ人間として扱わない。
言葉でも態度でも。
アジアの差別と何となく…
また種類が違う。
現代の主人公は本物のサーミ人の方が演じている。
少女時代の主人公もサーミ人の特徴の風貌だけれどサーミ人かは不明。
なんか真に迫る複雑な空気感が
流れる演技だった。
差別は人間の癖。
差別する側の声が大きいとそれは
固定の事実になってしまう。
違うって事を認められない人間。
水の中で身体を洗い流す彼女の
泣きそうな笑顔。
眼が覚めるような自然の中で
トナカイを当たり前の様に捕まえる彼女の真剣な瞳。
暮らしの中で繋がれていく文化。
それを否定される事。なんの権利があるんだろう…
人間以外の動物も差別するのかなあ…なんてトナカイを観ながら思った。
じんわり考えさせられた作品。