鹿むら

THE BATMAN-ザ・バットマンーの鹿むらのレビュー・感想・評価

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2022/026

あぁ重たい、重たすぎるなあ…

ずっと雨でとにかく暗い。軽やかなアクションでなく多くは肉弾戦という感じで、重たさを感じるスーツと、革のギュムギュムに重なる金具のチャリチャリという音がとても印象的だった。

「黒さを体感したくば、IMAXよりDOLBYで観よ!」という感想が散見されたので、DOLBYで鑑賞。比べてないけれど、確かに暗闇が文字通りの暗闇だった。バットモービルの地鳴りもヤバい。

戦闘シーンや俳優陣の演技を観て、映画として素晴らしいと思った点は多いけれど、なんか手放しで称賛できない。だって現実じゃんこれ…

その場ではさらっと終わったけど、🦇「選択には結果が伴う」🐈‍⬛「選択?それは特権階級の人間の言葉ね」的なやりとりが心に深くこびりついてる。

リドラーが歪んだ野望を抱き、間違った結託を生んでしまったことの要因は社会にもあるし、ブルースと正反対の人間ではないように思えるところが本当に恐ろしい。どうしたらいいんだろうと深く考え込んでしまう映画だった。

追記:リドラーのフォロワー数をイジるツイートが現実世界のTwitterに散見されてこれまた怖い
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