破壊大帝神山メタルス

THE BATMAN-ザ・バットマンーの破壊大帝神山メタルスのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

迷惑系インフルエンサーが自身の与えた悪影響を目の当たりにして改心するお話。今風ですね(目的は立派だったリドラーは今後付き合う友だちを選んだ方が良さそう)。終始気だるい音楽と降りしきる雨に包まれた3時間の長丁場は予想に反して退屈なシーンが一切なく、寝る間も尿意も忘れて没頭。まずは”あの格好”でズカズカと警察の現場検証に顔を出すバットマンがシュールだ。そして何より「クリスティーン」や「ザ・カー」並に恐くてカッコいいバットモービルのシーンだけでも今後5〜10年は元気が出そう。「昼はナンパな大金持ち、夜は闇の自警団」という従来のイメージから一転、「フルタイムの復讐鬼」として負のパラメーターに全振りした新ブルース・ウェイン像の意外性に加え、フランク・ミラー以降何かとダークナイトにされがちなバットマンをこれ一本で光の騎士にした手腕に唸る。文句なしの名画でした。みんなありがとう!