アナ

THE BATMAN-ザ・バットマンーのアナのレビュー・感想・評価

4.0
当方DC映画ことごとく合わない者なのでバットマンも寝るかと思ったが、普通に面白かった!(今までダークナイト以外バットマン一発で観れたことない)
なかなか語りがいのある映画で、友達と観に行けば良かったなと思いました。
3部作のオリジンから最終章までぎゅっと詰め込んだようなボリューム感でした。

わたしの曖昧な記憶の中では、一番根暗で隠キャなブルースだったのではないでしょうか…ロバートパティンソンが今までのブルース像に合わせるのではなく、ブルースをロバートパティンソンに合わせる方向できましたか….!

観ていて全体的に思ったのは、やっぱマーベルのデアデビルと対になるキャラクターなんだよな…(扮装含め)。闇のヴィジランテという、無限悪人街設定のゴッサムかヘルズキッチンかってところで、暴力と恐怖を持って悪を制圧する一方で行動の根拠が親の仇と正義感であったり、一線を超えてはならないと説くところも似てるなぁと。
そしてブルースではなく、バットマンの方が彼にとって真の姿になってしまってるところも。

全体的に、バットマンと悪役リドラーの役づくりが今ひとつだったかなぁ。もうちょっとほしかった。リドラーもなかなかだったが、最後の方ちょっとすべってる感じがしたし、彼が何をしたいのかよくわからなかったのでもうちょっと焦点絞った造形にしてほしかったなぁ。ヒーロー映画のキモは、いかにヴィランが魅力的かってところなので(私見)、その点では個人的にはちょっと弱い。

一番しびれたのは、ペンギン捕まえるところの車のシーン。あの車のエンジン音で、警察も悪人も、ただならぬ事が起こりそうという演出...ただエンジンかけただけなのに鳥肌!からのカーチェイス。とても良かった。
全体的に盛り上がりとDCあるあるの暗くてボヤァっとしてるシーンの緩急がすごくて、マーベルを見慣れてる私からすると「さっさとはっきりせいや!」と言いたくなるような周りくどいところで「ちょっとつまんないかも...」と思わせといて、盛り上がるところはぐっと面白いという!監督、上手い。

観るまですっかり忘れてた例の津波シーンはやっぱり上映前の注意喚起必要だと思った。被災者でない私ですらちょっとウッとなりました。すごい津波ではなく、水の恐怖を感じる演出だったから尚更。

キャットウーマン可愛かった〜
美人で勝ち気で、なにより女子。最後のシーンは、バットマンに期待してしまうよね。キスは全てキャットウーマンから。バットマンからはしないでくれ...!という気持ちと、最後にセリーナって呼んで期待して振り返った時に”Take care of yourself”って言った瞬間、わたしはバットマンという男性に対してイラっとしたよ….「あっもうこいついいですわ」ってフッとさめるよね….でも本当は一緒にいたいけど、孤独を選ぶ….それがDark Heroの宿命なんや….

そして一番良い味出してたのはペンギン!
これ俳優誰だ??と思ってたら、エンドロール観てコリンファレルの名前が….?なに出てたっけ?ブルースのお父さん役かなにか??と思ったら、あんたがペンギンだったんかーーい!!役者すぎる….!!!!!!!!!!!
アナ

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