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THE BATMAN-ザ・バットマンーのkのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

これまでのバットマン作品の中で一番リアリティのある作品になっていて好き。
全体的に暗いけどノーラン版とは違うテイストの暗さ。
ニルヴァーナの『Something In The Way』がダウナーな世界観に非常にマッチしていた。
夜明けがやってこない、やってくる兆しも見えてこない絶望がじんわりと広がっていくような閉塞感。
灰色のグラデーションがどんどん濃くなり、今にも黒になりそうな感じ。

ブルース・ウェインの常時悪夢にうなされてそうな陰鬱フェイス良すぎ。
バットマンの何がいいって、超能力も何もないただの人間がヒーローやってるとこね。
地味な肉弾戦をこなしていくしかないし、まだバットマン始めたてだから空中でバサバサしたりもする。
リアリティがあったからこそ、バットスーツが滑稽に映る。

リドラーのキャラメイクもかなり良かった。
クイズ好きの知能犯スマートサイコみたいなイメージがあったけど、知能はありつつ鬱屈していて、一人でぶつぶつ言いながら色んな装置を作ってそうな不気味さがあった。
カーチェイスで勝利確信して捨てゼリフで調子こくペンギンの大物小物臭も好き。
とってつけたような微恋愛要素はいらなかったかな。

次作でリドラーとジョーカーがタッグを組む展開がくるか?と今からワクワクしてる。
この作品ではジョーカーをどういう切り口で描くのか楽しみ。
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