BLUE GIANTのｋのネタバレレビュー・内容・結末

原作未読。音楽が好きでジャズもたまに聴く。すごい熱量でオススメされて見たけど期待はずれだった。やっぱり自分の直感しか信じられない……。主に演技と脚本と音楽がイマイチだった。

・演技
見ながらなんか入り込めない、キャラクターが生きて見えないと思って声優を調べたら、メイン３人の声優は俳優がやってた。彼らの俳優としての演技は見たことがあるしみんな素晴らしい。でも声優としては違和感が拭えない。

・脚本
とんとん拍子に好転していく。苦悩や努力が見えないから共感しようがないし、応援する気にもならない。とくに主人公が完全無欠すぎる。
玉田の動機も不明。そんなピンポイントでドラムとかできるかな？って言い出す？俺もサックスできるかなあ！のがまだわかる。しかも上達するのが早すぎる。才能ありすぎ。
そしてあの終わり方はないわ。雪祈がこれまでの自分を改めて前を向いていく。プレイヤーじゃなくて作曲家にも進めそうな分岐が提示されたと思ってたら、夢の舞台の前日に交通事故？これがどうしてもお涙頂戴のための展開にしか思えない。フラフラの状態で演奏するアンコールも何？キャラクターをなんだと思ってるの？感動の取り方の安直さに怒りすらわいたよ。典型的ないい話風の脚本。

・音楽
おそらくこの物語を映像化する上で一番の肝とも言える音楽。私は素晴らしい音楽を聴いたらすぐに鳥肌が立つんだけど、この劇中歌では感情が揺さぶられることはなかった。
正直なところ、楽曲が良ければ演技、脚本に多少うーんと思う箇所があってもスルーして面白かった！って高評価にしてたと思うんだよね。音楽を主題にした映画で音楽って最高！っていう気持ちにならなかった。そこがすごく残念だった。もうこれは好みの問題としか言えない。