タカシ

THE BATMAN-ザ・バットマンーのタカシのレビュー・感想・評価

4.1
『ザがつくバットマン、つかないバットマン』

バットマンのフェイスがね、パッと見、昔のテレビシリーズのバットマンのマスクになんとなく似てるのにすごいドキッとした。
まだ2年目のルーキーバットマン、結構すぐに敵にボコボコにされるのがリアル。
そして、探偵バットマンを主役にしてるせいか、ずっと(ブルース・ウェインでなく)バットマンが画面にいるのが、本当に衝撃的だった。
最近のヒーロー映画ってどういうつもりなんだが、隙あらばマスクを脱ぎたがるのが、嫌で嫌でたまらなかったのよ。
この作品でのロバート・パティンソンの印象が恐ろしく少ないのがいいことなのか、良くないことなのか。

この世界に他のDCキャラがいるのかいないのか、どれくらいのヴィランがいるのかよく分からないんだけど、コスチュームをまとった男が普通の世界に紛れている違和感がとても不思議だった(これは褒めてます)。

すごい暗くてたびたび雨が降っていて、まあまたまた陰気なバットマンなんだけど、逆にアクションの釣瓶打ちみたいなことがないことがリアルで、この物語にはマッチしていた。
アクション映画としてこの作品を評価するのはなかなかに困難を感じる。

ただ3時間は長いよ。

これはまさしく劇場で愉しむ作品なんだとは分かるんだけど、それ故私は劇場での鑑賞に二の足踏んで観に行けなかった。家のテレビで見てもやはり少し物足りない。集中力が続かずイッキ観出来ない。

何でも本作、試写の段階では4時間あったとも伝えられていて、スタッフたちは「アラビアのロレンス」でも作ってるつもりだったんだろうかと疑いたくもなる。
120分、あるいは130分くらいで面白い作品ってもう作れないんなろうか、とそこは少し疑問に感じた。

凄い面白いんだたけど、ちょっとモヤモヤする、私にとって「ザ・バットマン」ってそういう作品。
Blu-ray(字幕版)にて。22.07.18
UHD(吹替版)にて。23.08.15
2022#012
2023#
タカシ

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