Kuroita

わたしたちのKuroitaのレビュー・感想・評価

わたしたち(2016年製作の映画)
4.0
冒頭20秒ばかり、子役の言葉もない
表情だけで、すっとこの映画の世界に入れたような気がする。
子供の世界にも大人と同じようなルールや混沌があることを、もういいおばさんになったわたしも忘れないようにしようと思う。ホウセンカで染めた赤ピンクの爪と、マニキュアで塗った水色の爪。あの子とこの子が、10本指で数えたらどれだけ私を占めているんだろう。そんな風に上手に指を使ってわたしたちに、主人公の葛藤を見せてくれたような気がする。
子供のときに世界の外に弾かれたら、
わたしは一体どうするんだろう。
主人公の弟がいった。
叩き返すよりも遊びたい。
お互いに叩き続けたらいつ遊ぶの?と。
一生懸命に大人をやって、叩かれることにも叩くことにも慣れてしまう感覚があったけれど、やっぱりどうしたって、楽しく遊ぶことを選びたい。
Kuroita

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