のあ

男の子の名前はみんなパトリックっていうのののあのレビュー・感想・評価

4.0
大学の図書館にて。

短編集に収められたゴダールの短編のひとつ。
まず題名が秀逸すぎますよね。
仏題もそれを訳した邦題もセンスのかたまりすぎる。

女の子ふたりが同じ部屋で暮らしてたりだとか、平然とナンパが行われてたりだとか、色んな意味で日本人の思う"フランスらしさ"が詰まっている映画だと思います。
それでも、友達と男の子の話をするときの女の子っていつの時代もどこの国でも変わらないんだなぁ、なんて(笑)
けして片付いてる訳じゃないのにおしゃれな部屋、頭に巻いたスカーフ、深めにかぶったベレー帽、当たり前につけているサングラス、ブラジャーをつけずに着るフリルのワンピース、とにかくすべてがキュートでたまりません。
ラストシーンのあっさり具合も好きです。
ロメールの監督作には苦手意識があったので、脚本がロメールというのは少し意外でした。
やっぱりゴダールの撮る映画が好きなんだなと再認識。

「女の子はみんなザクロミルク 低俗だ」
惜しげもなくこういう台詞を出せちゃうフランス映画大好き。
のあ

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