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ゲット・アウトのchiesomのネタバレレビュー・内容・結末

ゲット・アウト(2017年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

こんわかった!!!!笑
そんな裏切り方あるー?って思ったわ。

最初、ホラーなのかな?なんだろ、このずーっと不穏で不気味な感じは、、、、、って思ってたらまさかの展開だったよ。

役者さんの演技力に大拍手。

メイドさんが主人公の部屋に来て釈明する場面、笑ってるのに泣いてる表情は「なんか生命的に拒否反応が出てる感」半端なかった。

使用人男性も「こいつ本心じゃないな?」感がずっと漂ってたし、なんか気味悪い笑顔がうまかった。

シャッターで鼻血を出す紳士も、体と心の乖離、拒絶みたいなものが表情から読み取れて圧巻。。。

あとさ、ずっと気持ち悪かったのがあの集まりのひとたちがみんなアフリカ系アメリカ人の主人公を「人として見ていない感」だった。
ずっとアフリカ系アメリカ人の有名人や政治家を引き合いに出して話をしたり、体格が良いから運動神経が良さそうよね、とか全員が「肌の色」や「体格」としてしか主人公を見てないのよね。

あとあと「入れ物」でしかないと気付かされた時にやっと、あの人達の視線の意味を理解して、だからずっと気持ちが悪かったのかと納得がいった。

いや、、、、、人間だから!!!!!って思うよね。人間を競にかける、質を見極める、なんて気持ち悪い行いなんだろう。

最後の最後までドキドキした。彼女を打った後、助からないんじゃないかと思った。肌の色を理由に有無を言わさず捕まえられてしまう映画を沢山見てきたし、事実としてそういうことがあることも知っていたから。主人公はあの悲惨な現場から逃げられても、牢獄に入れられて一生をめちゃくちゃにされてしまうのだろうな、、、、と。

だから終わり方に凄く安堵した。(監督もトランプが首相に就任したことを経て脚本を変えたそう。)映画の中だけはハッピーエンドに、救いのある物語に。と。

現実もそうなってほしいと切に願います。
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