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ロニートとエスティ 彼女たちの選択のcompmuaのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

もう日本公開はないと思っていた作品。見られて嬉しい。

レイチェル・ワイズ演じるロニートが主役と思いきや、見終わった時にはエスティの物語だったなと思った。
エスティは途中、信仰も旦那もユダヤ社会も捨てずにロニートをも得ようとしているように見えて、こいつずるい女だ!と思った。

でも、捨てていく方が楽だとロニートに言い、旦那にありのままの私を見ろと迫り、妊娠検査薬を前に祈る姿に、信仰を捨てられないがゆえの苦しみを見た。
エスティはあの厳格なユダヤ社会の中で信仰を捨てずに、でも自由に生きていくことを選択したのだと思った。
だからロニートは一人でNYに帰るのだと、エスティはあの町を出ていかないんだと。
そして、子供にも信仰を教えながら、選択する自由を与えて生きていく新しい指針になるのかもしれないと思った。

3人が幼馴染だった過去の描写があれば、3人で抱き合うシーンがもっと良かったのではないかなあと。
3人とラビの関係性が全部セリフで語られるのは少しつまらないと感じた。

レイチェル・マクアダムスは初登場シーンは全然魅力的に見えなかったのに、ロニートに視線を送る表情だけやたらと美しく輝き出すのが凄すぎた。
二人のキスシーンは美しかった
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