クラシックが向かう先。
登録ありがとうございました。
第11回札幌国際短編映画祭
長編特別招待上映作品。
クラシック音楽の生きる道を模索するための様々な試みを紹介するドキュメンタリー。
今のところ日本公開は未定?
本作には大きく分けて3つのパートがある。タイトルは私が勝手につけてます。
1.「2000の歌声でつくるバーチャル合唱団」
作曲家、エリック・ウィテカーとブリトリン・ルーシーのWebを通じた出会いから始まった仮想合唱団。ネットを通じることにより、一堂に介することなく合唱してしまうという試み。これは実際にネットで観れる。
2.「Dinuk Wijeratne」
スリランカの指揮者Dinuk Wijeratneはタンブラー奏者やターンテーブリストとコラボして異色のライヴを行う。
3.「ベンジャミン・ザンダーとユース管弦楽団」
ボストン・フィルハーモニー管弦楽団の名物指揮者、ベンジャミン・ザンダーがユース管弦楽団を率いて大舞台に臨む。
観てから時間が経ってしまったので内容はうろ覚え。大きく印象に残ったのはブリトリンとベンジャミンの2人。
ブリトリンは本当に美しい声で歌う女の子。透明感があって可憐な、ある意味本作のヒロイン。
自ら語られる幼少期の経験を知ることで、彼女のどこか物憂げな表情の正体が薄っすらと見えてくるよう。
ベンジャミンは大ベテランの指揮者。本作のクライマックスでもある大舞台に臨むユースの子供達を前にスピーチを行う。
リラックスさせるとともに、士気を高める話術が本当に素晴らしく、こういう人が一流のモチベーターなのだと感じた。どの世界でも、その道を極めた人を見ることは勉強になる。
感想のまとめとしては、クラシック音楽を普及させるための様々な試みをしているものの、まだまだ一般の人に届くための道のりは遠いなと感じた。それでも、情熱をもってできることを着実に進めていく姿勢の尊さは見習いたいと思った。