tetsu0615

不能犯のtetsu0615のネタバレレビュー・内容・結末

不能犯(2018年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

原作はそこそこ知っている
なので、今回のエピソードの一部をしっており、すんなり観られた印象

不能犯たる彼の妖しさや不気味さはまずまず表現出来ていたし、松坂桃李もいい雰囲気だったと思う。
ただ、マインドコントロールがあの目だけで全て成立されるような描写はなんとも…
全身から漂う妖しさ、言動で対象者をもっとかき乱して最後にあの目だともっと良かったのかも?(あの目のビジュアルがないと映画的に地味な画になってしまうかもしれないのであれはあれでいい)

女刑事のあまりにも真っ直ぐに人を信じる姿やセリフはあまりにバカ正直度すぎてどこか入ってこない印象になってしまったのが少し残念。

また、各々のエピソードに置いても、もっと対象者や依頼者の妖しさや業の深さ、闇がもっと見受けられた方が良い気がする。

町内会長?だかはもっと不審な感じにした方が良いし、妹ももっと荒んでいた方が依頼をしてしまうリアリティが生まれるような気がする。
というより、そこまでしないとあまりにも安っぽい殺意で面白みがない印象(しいて言うならこの安っぽいような殺意を持った者たちが愚かな人間たちであるということだろうけど)

最後の爆弾事件は犯人はなんとなく目星がついていたのでそこでの盛り上がりはなし。

原作にもまだまだエピソードがあるので、ドラマ向きかも?
ドラマで1エピソードずつ丁寧に描いて見た方が良かった?
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