ShinMakita

最も危険な遊戯のShinMakitaのレビュー・感想・評価

最も危険な遊戯(1978年製作の映画)
3.1
☆mixi過去レビュー転載計画

別にmixiが無くなりそうだってワケじゃないんだけど、万が一のために以前のレビューをこちらに移植しようかと思います。主に所有ソフト鑑賞記となります。まずは、松田優作シバリで…


〈story〉
連続企業要人誘拐事件が起きていた。最新の被害者は、東日グループの系列会社「東日電気」社長・南条氏だ。その義父であり東日グループ総帥でもある小日向は、プロのスナイパー・鳴海昌平を雇い入れる。「誘拐グループから南条を救出してくれ。報酬は5千万だ」・・・鳴海は承諾し、トレーニングを積んで準備を始める。誘拐は、東日グループと対立する五代コンツェルンの仕業らしい。五代と懇意にしている闇世界のフィクサー・足立の命令で、手下の居郷が誘拐実行犯のようだ。鳴海は居郷の愛人・杏子を犯し、居郷の潜伏する閉院した精神病院に乗り込んでいく。居郷ら誘拐犯らを皆殺しにし、南条を助け出した鳴海。しかし脱出直後、もう一つの謎のグループに銃撃を受け南条が死亡、鳴海も重傷を負ってしまう。フラフラになりながらアジトに戻った彼は、鳴海に惚れてしまった杏子の看護で復活、小日向に南条救出失敗の報告をする。が、小日向は怒ることなく、さらなる依頼を申し込んできた。黒幕の足立を消せ、というのだ。キナ臭い依頼だと思いながらも、鳴海はライフルを手に足立の屋敷に向かう。しかしそこには、武装した警官隊が待ち構えていた・・・

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自衛隊に卸す防空システムの利権を巡り、対立していた小日向と足立が手を組む事になり、裏を知る鳴海を消すため小日向が罠を張る、という展開です。小日向に飼われ、鳴海の命を狙うのは悪徳刑事の荒木一郎(苦笑)。この人、ちっともハードボイルドな顔じゃないんで笑ってしまいました。

鳴海=優作アクションの醍醐味は、精神病院襲撃シーンに集約しています。長回しで移動/発砲していく優作を追い続けるキャメラ。息詰まる名シーンでした。荒木一郎に誘拐されたヒロイン杏子を追って、優作さんが全力疾走する姿も楽しめます。躍動・・・この作品に於ける優作を表す言葉はこれしかないでしょう。 また、杏子と鳴海のラブストーリーとしての側面にも注目。海をバックにした無言の別れシーンも、シンプルだけど素敵です。
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