FATMAX夜食のデブロード

なりすましアサシンのFATMAX夜食のデブロードのレビュー・感想・評価

なりすましアサシン(2016年製作の映画)
3.5
〈なりすまし〉と書かれると、さも自分からの様に聞こえるが内容としては〈勘違いされる〉というのが正しい。
ハイテンポで楽しいNetflixオリジナルのコメディ映画である。


日本ではソコまで有名じゃないイメージだが【ピクセル】にも出てるコメディアン

《ケビン・ジェームズ》主演

【キック・アス/ジャスティス・フォーエバー】の監督が撮っている。

フォロワーさんに勧められて"ほんわかゆるゆるダイハード"的コメディ【モール☆コップ】を観てケビンを知ったのだが(コレもオススメw)今作はむしろ畳み掛け感ハンパない展開。

何せ冒頭からケビンのアクション炸裂である!
やられ役のスキルも当然凄いんだが、動ける巨漢の魅せるアクションは愛らしさも混じって既に面白い。
(何ならワシでもイケんじゃね!?ぐらいに憧れるほどw)

ただし主人公はスーパーカッコいいマンなワケじゃないので念のためw
(観れば分かります)


ハイスピードゆえに描き方が薄い脇役もいるが、主要メンバーの描き方に抜かりナシなのでタイトなランタイムを駆け抜けるには必要充分。

冷静に考えりゃ多少無理な展開はあってもソコはコメディ。アサシン(assassin-暗殺者)と間違われ右往左往する主人公をちゃんと笑いながら観る事が出来る。

個性的な各キャラクターもそれぞれカラーがあり上手くまとまっていた。


「イカれてんな!」タイプのブッ飛び系ではなくて『コメディとしては優等生』な方向の映画なのでギャグの方向性が肌に合わないと終始合わない可能性はある。コレは仕方ない。
(ブッ飛び系だと映画が合わなくてもあのシーンは笑ったみたいな事があるからねぇ)

ただ、コメディ映画ってのは難しいモンなんですよ。
ストーリー展開を時として止めて笑わせる事も必要になるし、かといって配分を間違うと映画としてグダグタになる。
結構デリケートな物なのです。

この作品はソレが良く出来てる。
素直に『良質なコメディ映画です!』と言いたい。


アンディ・ガルシア出てるぞ!
(ワシが好きなだけw)


飛び跳ねて名を残す傑作とは言えないかもしれないが、こういうコメディは観てて気持ちが良い。


脚本の出来で比べれば多分【モール☆コップ】の方が上なのだろうが、ワシは

『ケビン・ジェームズと言えば【なりすましアサシン】でしょ!』

と言いたくなるぐらいにこの作品が好きである。