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ブラナー・シアター・ライブ2016 「ロミオとジュリエット」のTOTのレビュー・感想・評価

3.6
舞台を戦後イタリアにし、ラテンな激しさが生むロマンと悲劇をモノクロで見せる。
おしゃれで明確な指向性の舞台映像化、すごく成功してると思った。
そして元の舞台が観たくなっちゃう。
あとキツめアイラインや髪型、ドレスやスーツなど50sなメイクや衣装が素敵。

本編前、舞台化の時点で『甘い生活』的な50sモノクロ作品映像が念頭にあったこと、マキューシオ配役をケネス・ブラナーが解説して面白く。
また同じく本編前に若者にティーン像を語らせ、幕間は戦後イタリアQ&A映像が流れ、とても良いプレゼンテーションだった。

主演2人は台詞回しが眠い部分もあったけどフレッシュさが素敵で、ロミオ、マキューシオ、ベンヴォーリオの掛け合いには多いに笑った。
『冬物語』同様に字幕が読みやすく、画も引きと寄りバランスよく見やすく。
ベンジャミン・キャロン監督は『エンターテイナー』も監督されるんですね。
楽しみ!
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