アフリカ・ザイールで大統領の主治医までオファーされた医師が、子供達に将来よりよい環境へとフランスの田舎町にやってくる。町には黒人は他におらず、怖がられたり、嫌悪されたり、、患者は誰一人来ない。やがてある妊婦の緊急出産に立ち会ったことから流れが変わっていく、、
実話だそうです。
これを見て、これが日本の田舎町でも同じ事が起きるのではないかと思いました。私達日本人はまだまだ閉鎖的で、島国のために外国人が大量に移住してきていません。昨今、少子高齢化のため、人手不足が顕著になり、だいぶ外国人労働者が増えました。特に大都市圏や、観光地は比較的多いです。しかし田舎町ならどうでしょう？また、都会であっても本当に偏見、差別の心はないでしょうか。今一度我々日本人も胸に手を当てて考えて見るべきかと思います。
もう17-8年前になりましょうか、私が初めて一人フランスに行ったとき、閑静な公園で散歩をしているとフランス人の家族に出会いました。明るくBonjour ！と声をかけたところ、父親と母親は引きつりながらBonjour と返してきましたが、子供達は素直です。東洋人など見た事なかったんでしょうね。ものすごく不思議な顔をして私の顔をポカーンと見つめていました。そうです。私は肌は黄色く、彫りの浅い、黒毛の東洋人。異質に見えたのでしょうね。家族はそそくさと去っていきました。周りには私以外いないので、私が気味悪かった事になります。その時、あぁ、自分はここではマイノリティだと強く感じました。そんな事を思い出してしまったのですが、人間である限り、どこか同種類で固まろうとする意識があり、違うものを排除しようとする心が存在する事を意識しなければならないと思います。
これからますます外国人が日本に入ってきます。フランスでの出来事、遠い国の出来事ではなく、我が事として捉えて行くべきではないでしょうか。
