地元の田舎で目にした外国人を思い返して。
コンゴ生まれの黒人医師がフランスの田舎町で差別を受ける物語。
あまりにストレートな意図を持つストーリーに反対に魅力を感じた。
差別されるパートは観ていてやはり心が痛む。
そして冒頭に書いたように、日本に住む私達（特に田舎町）が同様の差別を与えていないかと内省する。
ただ主人公たちは強い心で前向きに生きていて、コメディ調の展開と合わせて、快く鑑賞することが出来た。
奥さんはあんまり好きじゃなかったけど。だけど主人公と子供たちが余りある魅力を持っているので許します。
事実を基にした物語らしいので「結局奥さんたちそうなるんかい！」って終わり方だったのは少し悲しいところがあるけれど、物語全体として見れば些末なことかな。
私は王道な物語が何より好きなので、こういった明快で完成度の高い映画は大好きだった。寂しさと美しさを感じられるフランスの田舎町の景色も素敵だった。
もしも子供がいたならば、中学生になる頃には観せたいと思える良作。
