HidekiAndo

亜人のHidekiAndoのネタバレレビュー・内容・結末

亜人(2017年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

『亜人』とは
死ぬことが出来ない 新しい人類である
どれだけ肉体が傷付いても、一時的に死ぬ事で 元通りに再生する特徴を持つ

26年前 アフリカで発見された『亜人』。
研修医の永井圭(佐藤健)は、交通事故により国内3体目の亜人であると判明し、厚生労働相が管理する『亜人研究所』に収用され、亜人担当の戸崎(玉山鉄二)の指揮のもと、人体実験されている。
ある日研究所に佐藤(綾野剛)と田中(城田優)が、永井を奪還する為に襲撃。
しかし永井は佐藤に逆らい逃走。
一方佐藤は政府に対し、『亜人自治区』を要求し、厚生労働相にテロ攻撃を行い、更に警視庁特殊急襲部隊S.A.T.を壊滅させる。
政府の申し出に不満を申し立て、フォージ工業が開発した神経ガス『AGVX』を東京に散布すると宣言。
政府は対亜人特選群『対亜』を結成し、『妹の保護』『佐藤を確保後、自分に構わない事』を条件に、永井はそれに協力する事に…。

なるほどですねー!
原作マンガは未読です。
TSUTAYAでパッケージ裏を読み、『絶対面白い話じゃん!』となり。
マンガ原作映画のミッションとしては
・原作が好きな人達に観せる
・映画を観て原作を読みたくさせる
があると思うんですが、自分は原作を読みたくなりました。
先ず素晴らしかったのは、綾野剛演じる佐藤の『ジョン・ウィック的』ガンファイトです!
かなり鍛えたんだろうというのが容易に分かります。
映画では語られていませんが、原作の『ベトナム戦争を経験している』という佐藤の設定を、しっかり感じさせてくれます。肉体も仕上げてます!
原作の設定である『初老』で、このような突飛なキャラクターである『佐藤』役を出来る日本の役者は、自分には思い当たらないので、良いキャスティングだと思いました。

それと『リセット』という設定。
自分が弱った時に『自分を殺す』という、『これからする事と反対の行為』を見せられ、最初は少し混乱しますが、非常に唐突で『マンガ的』であり、『映画的』にリズムの変化も与え、面白いです。日本のマンガの『ストーリー、設定』のレベルの高さに感心します。

残念だったのは、
・佐藤健、声が通らない
・『下村も亜人』と分かるのが早すぎ
・戸崎と下村の関係性が分かりにくい
・亜人の『タイプ』の分かり難さ
・ゲーム画面に『Game Over』とか、めちゃダサい😂
・エンディングの永井、映像と音楽がカッコ悪すぎて可哀想😅
辺りですかね。
原作への文句、揚げ足取りではなく、演出、脚本ででどうにかなったであろう、と感じます。
優れたマンガ原作を映画化する場合、しかも原作が完結してない場合は、『どこをどうするか』が、本当に重要だと思います。

原作は続いているようですし、是非映画の続編やってもらいたいです。
今作は綾野剛に『持っていかれた感』があったので、次は佐藤健の鍛えられた、良いムーブに期待したいです!
HidekiAndo

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