賽の河原

光の賽の河原のレビュー・感想・評価

(2017年製作の映画)
1.9
映画の音声ガイドとか取り上げててすげ〜ポリティカリーにコレクトな感じの映画で最高でしたね。
ポリティカリーにインコレクトなこと言わせていただくと、映画って聴覚や視覚に障害のある人が本当の意味で十全に受容できるメディアなんすかね?それは本当に音声ガイドや字幕で解決できる問題なんすかね?仮に解決できるのであれば映画は総合芸術たりえないのでは...?死ぬほどクローズアップが多用されてる映画ですけど逆説的にそれが視野の狭さというかヤダみになっててなんだかねえ...。
「映画ってメディアはこうこうこうで、障害のある人に対しては完全な形で示すのはムリだけど...でもやるんだよ!」っていう問い直しとか視点がなかったり、葛藤として弱いと、この映画の作り手の映画観が「浅くね?」って感じがしちゃうよなあという。
あとこの2人の恋愛というにもちょっとアレな接近の仕方、なんで惹かれていくんですか?焼きそば食べさせてくれたからですか?大切なものを失いゆく様がかわいそうだからですか?視覚障害という要素を漂白したときに普遍性がないからなんだかなあっていう。
まあ言葉にした時点で映画自体を矮小化することになるんでしょうから観客はただ受容するしかないっすよね。
あとは主人公の女の子の障害観とか映画観が「おいおいお前そういう仕事してんのにそこからかよ...」っていうね...。まあいいんですけど。
賽の河原

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