ぴろぴろ

gifted/ギフテッドのぴろぴろのレビュー・感想・評価

gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)
4.0
持ってない人は、持って生まれた人が羨ましいけど、持ってたら持ってたで「フツー」に憧れるものなのかもしれない。 人を育てるのも人。 才能を伸ばすも潰すも人。 人を育てるって難しい。 知らない世界だけど英才教育って視点をずらすと色々有るんだなと、平凡な私は思った。 己の価値観をゴリゴリ押し付けているヒール役のおばあちゃんは、確かにちょっと盲目ではあったけど、「天才」を孫に持ったら あんな感じになっちゃうかもしれないし。 7歳のメアリーは賢い分 自分の意見がハッキリしてたけど、7歳児は「まだまだ子供なんだから大人が正しい判断をしないと」とフツーは考える。 本人の意思が大事とは思いながらも。 子育てに正解が無いのと同じく、数年、数十年経ってみないと答えは出ないのかもしれないけど、英才教育は それじゃ遅いかもしれないし。 家族の間に確執はあっても、考え方が違うだけで悪い人間ではないし。 幼い頃に誰かに愛された記憶は、きっとその後の人生を生きる糧になる。 「真の幸せとは?」と多くの親が人生観を問われている様だった。
子役の愛くるしさは ほとんど凶器。 オバちゃん、刺されまくった。 マッケンナちゃんも猫も、ほのぼのしながらも巧みで、演技が上手。 猫が効いてる。 おばあちゃんも信念があるからブレずに凄味がある役どころが上手い。
最後に明らかになる秘密も、ドラマティックで巧みだった。
既視感はあったものの「アイ アム サム」を観た後の様な爽やかで温かい感動があった。
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