Marie

gifted/ギフテッドのMarieのレビュー・感想・評価

gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)
3.9
何が良くて何が悪いか、それには正解がなく、だからこそ起こる問題を淡々と丁寧に描いている映画だ。
ギフテッドの子どもメアリーを巡った叔父フランクと祖母イブリンの親権争いがストーリーの主軸ではあるが、メアリーの日常やそこに絡んでくる人物たちが、丁寧に描かれていることによって、どっちが勝つかではなく、子育てとか人間にとって大切なことって何だろうと考えさせられた。

映画を観終わった後にジワジワと感動が追いかけてくる。琴線に触れるステキなシーンもたくさんある。
その中の一つ。
フランクが数学に夢中になるメアリーを外に連れ出し、夕日の中で遊びながら(人間アスレチック状態がかわいい)会話するシーンで、フランクの姿勢に感銘を受けた。「神さまはいるのか」と聞くメアリーに、フランクは自分の考えを話さない。それよりも、神さまがいるかどうかをメアリーが自分で考えるコトが大切だと説く。でも信じることも恐れないようにと付け加える。
神さまのことだけじゃなく、いろんなことに繋がる真理だと思った。
Marie

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