Hoshiduru

gifted/ギフテッドのHoshiduruのレビュー・感想・評価

gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)
3.8
“He wanted me before I was smart.”

わたしはもっと心の底をぐりぐり抉るものを求めていたみたいだけど、とても素敵なお話だった。

後悔と幸福の押し付けと受け渡し。期待と失望の繰り返し。何が毒で何か薬かなんて、誰にもわからない。すべては後付け。

あー、最初は確実に「イブリンは毒!悪!排除すべし!」みたいな気持ちになったのに、見方が変わってくる。悪人なんているわけないか。

結局はエゴの押し付け合い。結局は愛情の押し付け合い。たっぷりの愛情がの行き先が、どこまで自分なのか、どこからあの子なのか。うまく育たなかった自分は果たして正常な判断ができるのか、否か。

ただ「愛してる」だけじゃだめなんだなあと思った。

子供が主人公の映画って、めっちゃ周りの大人の描き方で映画の評価が変わる気がするけれど、そういう意味で、これは本当に素晴らしかった。やさしい映画。
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