深作仁義真の完結編、文太の傷
2012年8月13日 16時19分レビュー。
1976年、音楽津島利章、脚本高田宏治。監督深作欣二。
日本任侠ヤクザ映画の殿堂作品。
深作欣二監督の
「仁義なき戦い」シリーズ。全8作品の最終作品。
フカキンの仁義シリーズを制覇しようシリーズ。
ついに最終作品になりました。キャストを見ると、菅原文太、成田三樹夫以外全然見慣れない皆様。前作の「新仁義」「組長の首」が新しいなりに面白かったので期待していました。
東映DVD、銀色背表紙鑑賞となりました。
最後にふさわしく「新」シリーズに変わってもなかなか出てこなかった、菅原文太が出ずっぱり。
津島さんの音楽もアレンジもちょい足したいつもの音も聞こえてきます。
脚本は、「完結編」からの高田宏治さんの単独作品。
設定、広島から離れ、九州対関西の組抗争。
あれっ!広島方言から九州の方言に!
菅原文太アニィのキャラクター、確かに傷を持つ狂犬だが、なんか良い人になったり、
獰猛になったり!?
綺麗すぎる松原智恵子さん、なんか出番が多すぎるぞー!
こんなに絡んでこないぞ、女性は、今までの仁義シリーズ。
そしてそして組員を組織する人達が、総じて言うとみーんな
「善良そう」
に見えた最終作品でしたという感想で完結しました。
とにかく脇から何から迫力がない、人が良さそうな人達がいちお怖そうにしていても前作群の「俳優の凄み」に全然及んでいないという結果です。
和田浩治さん!(この人のたち位置がわからん!)
藤岡琢也さんの凶暴さ、ある意味必見(「サッ○ロ一番みそラーメン」とかCMしていたよなぁ、。橋田壽賀子組がこんな鼻をぐすぐすさせ熱演してます。が、人が良く見えます)
地井武男さんの若きロン毛の頃の振る舞い
歌手尾藤イサオさん出てたのね!
いかに
組員を構成する人達が素晴らしかったか!という事が、本作の無名の脇役が揃った事により
柔らかさすら感じ、本作の持ち味
男くささ
だらしなさ
格好良さ、が影を潜めてしまいます。
一応物語は組長とり話が文太アニィ中心に展開。
それもなかなかの 長いアクションシーンも入って完全別作品のようです。
ラストもそれはないだろぅと思わず叫んだ終止符でありました。
文太さんの顔に傷があるんですが、
どこかそれが本作を異なった奇異なしるし、別な作品にしたてたような指標に見えたのでありました。
さて
深作最終仁義
九州対関西
組長をとったれぇ!仁義あるんだか!ないんだか?作戦
深作仁義真の完結編、文太の傷
仁義ファン必見の別新作品
ぜひ比べて見てはいかがでしょうか?
追記
やっぱり
周りの役者さんの引き立てがあって菅原文太、小林旭が浮き立っていたんだなぁと本作見て思いますね。
あと「怒号、啖呵、大きな声」が出せるか?いなか?って
俳優さんにとって大切なんかなぁと思いました。
仁義なきシリーズ、やっと見終えてスッキリしました。
追記
「その後の仁義なき戦い」と「新仁義なき戦い/謀殺」は、スイマセン。見るの遠慮します。