天下の超かぼちゃ王大将軍

クローバーフィールド・パラドックスの天下の超かぼちゃ王大将軍のレビュー・感想・評価

2.7
「語り過ぎた結果、普通の面白くないSF映画に」

エネルギー資源を使い果たした人類は、
資源争奪戦を繰り広げえらいことに。
地球滅亡を回避するため、無限のエネルギーを実験するため、
宇宙ステーションにて長期の実験を行う。
やがて、その実験に成功したと思ったのだが、思わぬ事態が発生する。


■「で、クローバーフィールドって何を目指してるの?」

クローバーフィールドの新作?何それ?

って思った人。

そりゃそうでしょう。

今日、突如NETFLIXで配信開始。

私も家帰って、ツイッター見てたらタイムラインに乗ってきて初めて知った。

1作目は謎予告でひっぱり、
2作目は別名タイトルで発表し、
3作目は突然配信というサプライズはクローバーフィールドらしさ。

元々はモンハンワールドやろうと思ってたんやけど、
急遽本作観る事にしました。

が。

残念ながら・・・面白くない・・・。

最近、SFホラー系の映画結構見てたからってのもあるんやと思うけど、
まぁ、普通のSFホラー系の映画やったね。

普通の。

最初こそ、クローバーフィールドの刷り込みで、
何かやってくれるんやろ的な目で見てたけど、
後半はもう、ダルかった・・・。

■「語るに落ちたな感」

クローバーフィールドの最大の魅力ってなんやったのか。

それは、「クローバーフィールドって結局なんなん?」
っていう、観終わっても謎な展開。

けど、誰もそこに答えを求めているわけでなく、
謎だからこそ神秘的なんよね。

ネッシーとかビッグフットとかみたいにさ。

分かったら面白くないんだわな。

分かったら普通なんだわな。

それを本作がやった最大の愚行は、「説明しようとした」こと。

説明されたら、ウンコみたいな映画になっちゃうんやわ。
どう考えてもさ。

突飛というかさ、SF、ファンタジーになっちゃうわけだ。

怪獣自体がファンタジーではあるけれど、
軸足は現実で、謎を貫いたファンタジーを見上げるのがクローバーフィールドちゃうのかね。

それを、「こういう理由で存在したんですよ」と、ファンタジー的な理由で存在理由を定義してしまったら、
軸足の現実が崩壊してしまう。

前作がトリッキーにまとめた分、本作もまた違う感じで、
というのでSFを選択したけれど、まぁ失敗やったね。

現実感が失われた続編だった。

■「SFとしても正直ウンコ」

本作、何言ってるか分からんねやが、
要は、実験の結果、不思議な事が色々起きる不安定な空間になってますよって話。

まぁ、面白くないわな。

何が起きるか分からない、何が起きても可。

これ実はすごい見辛いんだわ。

結果だけが常にフィードバックされてくるわけで、
その結果は何でもあり。

見る側のとっかかりが無い。

ホラーの鉄則。

ルールを設ける事。

不思議な事は、それ自体が説明不可でも、
何故かルールがある事で、ルールを軸に不思議を理解する。

ルールなき不思議は、本当に他人の夢みたいなもんやで。

それを延々と見せられても、
流石に後半飽きてくる。

裏付けの理由は糞みたいな理由やしさぁ。

突如配信した割に、中身の微妙さにサプライズやったかなぁ。

クローバーフィールドやともしかしたら許されるかもしれんけど、
無名のSF映画だとしたら、十分、イマイチな作品やと思う。

残念。

主人公もイライラするし。残念やったわ。