「語り過ぎた結果、普通の面白くないSF映画に」
エネルギー資源を使い果たした人類は、
資源争奪戦を繰り広げえらいことに。
地球滅亡を回避するため、無限のエネルギーを実験するため、
宇宙ステーションにて長期の実験を行う。
やがて、その実験に成功したと思ったのだが、思わぬ事態が発生する。
■「で、クローバーフィールドって何を目指してるの?」
クローバーフィールドの新作?何それ?
って思った人。
そりゃそうでしょう。
今日、突如NETFLIXで配信開始。
私も家帰って、ツイッター見てたらタイムラインに乗ってきて初めて知った。
1作目は謎予告でひっぱり、
2作目は別名タイトルで発表し、
3作目は突然配信というサプライズはクローバーフィールドらしさ。
元々はモンハンワールドやろうと思ってたんやけど、
急遽本作観る事にしました。
が。
残念ながら・・・面白くない・・・。
最近、SFホラー系の映画結構見てたからってのもあるんやと思うけど、
まぁ、普通のSFホラー系の映画やったね。
普通の。
最初こそ、クローバーフィールドの刷り込みで、
何かやってくれるんやろ的な目で見てたけど、
後半はもう、ダルかった・・・。
■「語るに落ちたな感」
クローバーフィールドの最大の魅力ってなんやったのか。
それは、「クローバーフィールドって結局なんなん?」
っていう、観終わっても謎な展開。
けど、誰もそこに答えを求めているわけでなく、
謎だからこそ神秘的なんよね。
ネッシーとかビッグフットとかみたいにさ。
分かったら面白くないんだわな。
分かったら普通なんだわな。
それを本作がやった最大の愚行は、「説明しようとした」こと。
説明されたら、ウンコみたいな映画になっちゃうんやわ。
どう考えてもさ。
突飛というかさ、SF、ファンタジーになっちゃうわけだ。
怪獣自体がファンタジーではあるけれど、
軸足は現実で、謎を貫いたファンタジーを見上げるのがクローバーフィールドちゃうのかね。
それを、「こういう理由で存在したんですよ」と、ファンタジー的な理由で存在理由を定義してしまったら、
軸足の現実が崩壊してしまう。
前作がトリッキーにまとめた分、本作もまた違う感じで、
というのでSFを選択したけれど、まぁ失敗やったね。
現実感が失われた続編だった。
■「SFとしても正直ウンコ」
本作、何言ってるか分からんねやが、
要は、実験の結果、不思議な事が色々起きる不安定な空間になってますよって話。
まぁ、面白くないわな。
何が起きるか分からない、何が起きても可。
これ実はすごい見辛いんだわ。
結果だけが常にフィードバックされてくるわけで、
その結果は何でもあり。
見る側のとっかかりが無い。
ホラーの鉄則。
ルールを設ける事。
不思議な事は、それ自体が説明不可でも、
何故かルールがある事で、ルールを軸に不思議を理解する。
ルールなき不思議は、本当に他人の夢みたいなもんやで。
それを延々と見せられても、
流石に後半飽きてくる。
裏付けの理由は糞みたいな理由やしさぁ。
突如配信した割に、中身の微妙さにサプライズやったかなぁ。
クローバーフィールドやともしかしたら許されるかもしれんけど、
無名のSF映画だとしたら、十分、イマイチな作品やと思う。
残念。
主人公もイライラするし。残念やったわ。