テレビCM、バンバン打ってるのでNETFLIX にて鑑賞。
世界のエネルギー資源が5年以内に完全に枯渇してしまう未来。軌道上のシェパード粒子加速器が起動されればエネルギーを生み、地球のエネルギー危機を永久に解決する。
国際同盟(国連?)の解散。石油戦争が広がり、ロシアが地上侵攻してる世界。
国際宇宙ステーションの内部の人間関係が、地球上の国家間の問題を凝縮した縮図になっているのは面白い。
船内のメインコンピューターは「ハル」じゃなくて「秦皇島」(なんて発音してるのかわからん)。クルー唯一のアイジアンはまたまた中国人で、ひとり中国語で話し続けるが、なんとなく通じてる設定。チャイナマネーの力を感じさせられる。
「クローバーフィールド・パラドックス」とは、エネルギー危機を解決するための従来の1000倍強力な加速器「シェパード」が、時空の膜を引き裂き、複数次元を衝突させて、現実を粉砕するという恐れを指す。
その「シェパード」の暴走で、その懸念が現実化し、ステーションのクルーたちは、また地球上の人々も、突然異次元空間とクロスしたことで起こる謎の現象、混乱に直面する。
前作は「クローバーフィールド」の名を冠しながら、地下室に拉致監禁された密室の恐怖を描いた、それなりに面白くても低予算見え見えの作品だったが、本作はその密室を宇宙ステーションに置き換え、同様に行き詰まる恐怖を描く。
宇宙ステーション内ということで「エイリアン」的な表現も出ては来るが、そればかりではなく、まだ見たことのないSF的映像表現も見られて楽しい。
「きっと誰かアンドロイドなんだぜ」なんて勘ぐって見ていると、全然違う方向から騙してくれたりする。
これくらい力の入った作品を毎月見せてくれるんなら、しばらくNETFLIX 入ってようかな? でも、これだけのレベルの作品を(「クローバーフィールド」の続編を)、最初からタブレットで見るのも、かえってもったいない気が。スクリーンで見たかったな〜。
基本、ステーション内の密室サスペンスだけど、適所適所に入る宇宙空間のCGレベルも高く、なにより「1」や「2」と関連付ける映像が「クローバーフィールド」ワールドを補完させてくれるのがおもしろい。
ラストシーンに拍手(^^)
(あ、この作品で2000本目のマークでした。初期の頃はレヴューなしで、ただマークしちゃったのもあるけど、ほぼレヴューは書いてるつもり。まだレヴューなしのものは、再鑑賞したらちゃんと書きます。大台に乗ってちょっとうれしい😊)