けー

私はあなたのニグロではないのけーのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

見なくては見なくてはと思いながら後回しになっていた作品。

アメリカに蔓延る人種差別の根深さにもはや驚きはない。

これまで学んできたことを再確認するような感覚で見ていた。

ボードウィンの目線でもう一度歴史を辿ることで、同時代に生きる他の黒人の方達が感じたマルコムX、キング牧師の死の痛みというかなんともいえぬ不毛感と絶望の感覚もほんの少し感じることのできたような気がした。

それにしても「白人」を「日本人」にそのまんま置き換えられるなぁと。

「白人」と同じように経済的「恩恵」にあずかることのできた日本人。

あずかりながらその背後の犠牲に気がつかない。

例えば1980年代、アパルトヘイト制度を続けていた南アフリカの最大貿易相手国が日本だったということを知って身が縮む思いがした。

ユダヤ人大虐殺を行なっていたナチスドイツの同盟国だったという歴史も相当やらかした歴史でいまだに気持ちの持って行きどころに困るが、戦後アパルトヘイト制度を持つことをよしとした政府をよしとしていた国だったというのは、相変わらず「やらかす」国のままである証であるようで空恐ろしくなる。

へなちょこなので考えることすら怖くなってくることもあるけれども、でも認識してしまったのだから目をつぶることもできない。怖いけれど気が付かないままでいるよりはずっといい。多分。



いやはや、それにしても....😩


追記:
いや、全然大した話ではないんですが😅
実はデンゼル・ワシントンとシドニー・ポワティエはご近所さんだったことがあるらしいんですが、デンゼル・ワシントンさんがお家でこの「I Am Not Your Negro」を見終わったあと、やにわにポワティエさんに電話かけて「ねぇねぇ、ちょっとこれ見て欲しいんだけどー」って言って、そのまんまタブレット引っ掴んでポワティエさん宅へ。
でもって、ソファーで待っていてくれたポワティエさんと一緒に見ながら当時のハリウッドのことなど思う存分質問してたっぷりお話してもらたそうなんですよって....デンゼル先生、何その贅沢環境😂
想像してすっかり和んでしまいました。
けー

けー