私はあなたのニグロではないの作品情報・感想・評価

「私はあなたのニグロではない」に投稿された感想・評価

Nakokoko

Nakokokoの感想・評価

4.0
レーシャルマイノリティ、セクシャルマイノリティ、そしてムスリムへの偏見。彼の立場から見た世の中は、とてもポジティブには表せないものだ。それでも、アメリカ人としてニグロという立場からではなく世の中には意見も申す。Fire Next Timeが出たときには様々な観点でのリサーチ不足との批判もあった彼ではあるが、それでも”人”として生きていく彼の覚悟は、初期の作品から変わらず感じ取れる。それでもホワイトは結局、開き直るように言うのよね、自分だってなりたくてホワイトな訳じゃないって。カラードにしかわからない世界への隔たりは、未だに解決できてない。
Natsumi

Natsumiの感想・評価

3.5
卒論で取り上げるため、カナダで購入。黒人が大統領だったときもあるのに未だに差別がなくなっていないということが悲しい。
@山形国際ドキュメンタリー映画祭2017
アメリカに住む黒人の未来が明るいか暗いかはアメリカ国民自身にかかっているというボールドウィンの最後の言葉がとても刺さる。

初の黒人大統領を誕生させたのもアメリカ国民ならば、差別主義的な大統領を選んだのも彼ら自身なのだから。

ドキュメンタリーを一度に観すぎると気分が沈む...
邹启文

邹启文の感想・評価

3.7
大音量で聴くケンドリック・ラマーのエンディングは圧巻
ただ、面白い!という内容ではなく評論しやすい!という内容なんで一般受けより評論家受けがよろしい感じ
Jun55

Jun55の感想・評価

4.4
1987年に死去している”レジェンド”黒人小説家、James Baldwinの未完小説(Remember This House)を題材にしたドキュメンタリー。
これは、当時、彼自身が親交があった黒人活動家の三人Medgar Evers, Malcolm X 及び Martin Luther King Jr.に関する小説である。
(三人とも凶弾に倒れる)

当時のBaldwinのインタビューやニュース等の映像をうまく使いながら、観客に強烈なメッセージを発するのだが、テーマは未だアメリカに残る人種差別だ。
60~70年代、彼が公民権運動にも参加していた際の映像と、最近でも起こっている白人警官による黒人への暴力行為事件の映像(特にミズリー州ファーガソンでの白人警察官による黒人青年射殺事件を端を発した暴動の映像)が交互に映し出される。オバマ大統領就任の映像も登場する。
強烈なメッセージとは、初の黒人大統領が就任したにも関わらず、未だに残る人種差別にどう向き合うのか、アメリカをどうするのか、ということだと思う。
特に50年~60年代に公民権運動時に起こった数々の事件、白人による公然とした差別行為等、刺激的な映像が多く登場するのだが、その映像を見ながら、トランプ大統領の唱える「Make America Great Again」を思い起さざるを得ない。(明示的になっている訳ではないが)
何れにしても、これはアメリカを知る上では、必ず観るべき映画ではないだろうか。

以下は、James Baldwinが語っていた印象的な言葉。

“The history of the Negro in America is the story of America,” “It is not a pretty story.”

“History is not the past. It is the present,”

“The future of the Negro in this country is precisely as bright or as dark as the future of the country,”

***

「Moonlight」、「Get Out」、「Hidden Figures」等、黒人や人種差別をテーマにした良質な映画が多く出ているような気がする。
暗黒時代にこそ芸術に花が咲く、というが。

***

直接、映画とは関係ないが、
この映画をニューヨークでは有名な「Film Forum」という非営利、独立系映画館で観たのだが、この映画館は、内外の社会派のドキュメンタリーやNYに縁のある古い映画を中心に上映している。
このような映画館が脈々と営業を続けているところがニューヨークの魅力でもあるのだろ。
ジェイムスボールドウィンの著書を朗読しながら理解していく、授業中にみるビデオのよう。

彼のスピーチや言葉には現代でも力強く響くメッセージがある。

"Not everything can be changed but nothing can be changed until it is faced"

個人的にパリでの彼の暮らしがとても気になった。1960にゲイとして生きるということについてはあまり触れていなかったのが少し残念